著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

60歳を過ぎて「物忘れが…」お勧め外国語の習得で脳と筋力を鍛える

公開日: 更新日:

 お勧めは外国語の習得です。普段使わない口の周りの筋肉と、記憶力の両方が鍛えられると思います。単語のつづりを覚えたり文法を理解する必要はありません。つづりや文法を勉強してしゃべれるようになった人を見たことがありません。声に出してしゃべらないと意味はありません。現実世界で話してみる、ということが本質です。

 言うまでもありませんが、会話は音楽です。つまり「歌」です。普段しゃべっている日本語も歌です。会話はそういった歌の短い部分をつぎはぎに組み合わせて成り立つのです。「大阪で生まれたオンナ」同士が道端で久しぶりに出くわした場合を想像してください。「いやー、ひさしぶりやんかぁ~」「どないしてた~ん」「なんや、ちょっとやせたんちゃうぅ」といった二重唱が聞こえてきます。まるでモーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」の「手紙の二重唱」のようです。

 普段発音したことがない外国の言葉を何とか真似て、それらしく自分なりの音程と音階でそれらしく聞こえるまで練習する。これで相当にトレーニングになると思います。


 これなんかどうでしょう。シェークスピアの「ジュリアス・シーザー」のセリフです。

“Cowards die many times before their deaths; the valiant never taste of death but once.”

「臆病者は死ぬ前に怯えるあまり何度も死を体験するが、勇者は一度だけだ」

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