(3)保険適用になる人は? 誰でも治療を受けられるわけではない

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 BMI26.9だけど体重はそのまま放置でいいの?
──そんな疑問を抱いた方、答えはNOです。薬物治療の対象でなくても、肥満症という診断は変わりませんから、食事療法や運動療法で、体重を落としていきます。肥満に関連する健康障害(2型糖尿病、高血圧脂質異常症など)があれば、その治療にも取り組んでもらいます。

 そもそも薬物治療の対象であっても、いきなり薬から始まるのではなく、最初の半年は食事療法・運動療法を中心に生活改善に取り組んでもらうことは前回の本欄で触れた通りです。肥満症の治療というのは、「○カ月で理想の体に!」といった短絡的なものではありません。だから「夏までに痩せたい」といった希望にも、肥満症の治療は対応できません。

「肥満だけど、病院に行くほどではないかも」と感じている方もいるでしょう。でも、血圧の薬を飲んでいる、血糖値が高めと言われたことがある、膝が痛い、いびきがひどい──。

 こうした心当たりがある人はぜひ、体重の問題も含めて医師に相談してみてください。ひとつひとつの病気だけでなく、その根底にある肥満症を治療することで、複数の問題が同時に改善していく可能性があります。=つづく

▽井内裕之医師 「医療法人社団桜令会 日本橋れいわ内科」理事長。糖尿病・高血圧・総合内科専門医。肥満症治療の医療機関紹介サイト「オビなび」の監修なども行う。

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