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南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

心臓外科手術をした患者は「スポーツ」をしてもいいのか?

公開日: 更新日:

 ただし、痛みを感じる患者もいるのでどうなのかと思いましたが、本人はいたって調子がいいようです。

 さて、心臓外科手術という胸の真ん中をかっさばく大手術の後、スポーツなんかやっていいんですか? と疑問に思う人も多いでしょう。私に言わせればそれは愚問です。やっていいに決まっています。ダメだというエビデンスはありません。

 人間には生きているその瞬間瞬間、楽しく自分らしく生きる権利があります。それに誰においてもスポーツは、可能性として体を痛めることがあるのは誰でも知っていることです。

 かつて日米大学野球の試合中、遊撃手から二塁への送球が一塁から走ってきた走者の頭部を直撃し、死亡する事故が起こりました。その選手のつけていた背番号は永久欠番になっています。まれですが、ラグビーの試合での脊髄損傷も聞く話です。ある意味、スポーツは常に命がけで行うものです。みんなそれを知って、体を鍛えています。特にラグビーでは、体力づくりは「ケガをしないように」を主眼に置いています。


 スポーツでは手術を受けていようが受けていまいが、命が奪われることもあるのです。中学3年生の時に人工弁の手術を受けて、その後、甲子園常連校に入学して3年間キャッチャーをやった患者さんもいました。私の自慢の患者さんです。

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