松本人志が大腸がん手術で人工肛門を公表…肛門を温存するISRの適応条件
ISRで肛門を温存するには、手術でつなぎ合わせた部分がしっかりと治るまで便が通るのを避けることが重要です。一時的に排泄物を出すための人工肛門が必要なのはそのためで、その治癒に必要な期間は3~6カ月ほど。人工肛門は自分の意思で排泄をコントロールできません。専用の袋にためて、トイレに流して処理します。
人工肛門を閉じて、自分の肛門に戻すには、その部分の治癒を確認してから改めて手術しなければなりません。国立がん研究センター中央病院の調査では、閉鎖率は約9割といいます。閉じている間の肛門機能の低下や継続した抗がん剤治療などが閉鎖できない理由でした。
前述したように直腸がんは手術が難しく、結腸がんに比べて局所に再発しやすい傾向が知られています。発生頻度は10%程度で、その多くは術後3~5年以内ですから、術後の経過観察がとても重要です。
厄介な局所再発を防ぐため、欧米では放射線療法と抗がん剤治療を行って腫瘍が縮小してから手術を行う治療が普及していて、骨盤内局所再発率の低下が示されています。日本でもこの治療を取り入れる病院が広がりつつありますから、頭の片隅にとどめておくとよいでしょう。



















