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天野篤順天堂大学医学部心臓血管外科教授

1955年、埼玉県蓮田市生まれ。日本大学医学部卒業後、亀田総合病院(千葉県鴨川市)や新東京病院(千葉県松戸市)などで数多くの手術症例を重ね、02年に現職に就任。これまでに執刀した手術は6500例を超え、98%以上の成功率を収めている。12年2月、東京大学と順天堂大の合同チームで天皇陛下の冠動脈バイパス手術を執刀した。近著に「天職」(プレジデント社)、「100年を生きる 心臓との付き合い方」(講談社ビーシー)、「若さは心臓から築く 新型コロナ時代の100年人生の迎え方」(講談社ビーシー)がある。

米国では早期介入を承認も…TAVIの適応拡大はまだ慎重に考えるべき

公開日: 更新日:

 TAVIが実施された495人、外科手術=大動脈弁置換術(SAVR)が実施された453人の患者さんを追跡し、7年後に生存していた671人のうち、心エコーによる評価が可能だった537人を比較して解析したところ、構造的弁劣化はTAVI群が7.3%、外科手術群が7.6%で、有意差は認められませんでした。また、人工弁不全は6.9%と7.5%、構造的弁劣化による人工弁不全も3.9%と5.3%で、同じく有意差はないという結果でした。

 さらに、7年後に生存し人工弁不全を認めなかった患者さんの割合も、TAVIが73.4%、外科手術が74.8%と、ほぼ同等でした。なぜ7年後かという説明については明らかではありませんが、一般的な高齢者に対する生体弁での外科手術では耐久性が約15年という期間が知られていて、その折り返しになることからの7年という意味と、TAVIの初期適応だった80歳以上の平均余命が約7年(日本では約10年)だったことが要因と考えられます。

 大規模調査により、7年という期間でもTAVIで使われる人工弁の耐久性に大きな問題はなく、外科手術と同等だとわかったことは大きな成果といえるでしょう。

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