お腹はポッコリ、脚はほっそり…そんな高齢者は「サルコペニア肥満」を疑うべし
「マイオカインには、糖や脂質の代謝、炎症反応の調節に関わり、脳、骨、脂肪組織、肝臓などとの情報交換を担うものがあります。まだ研究途上の部分もありますが、運動する筋肉が全身の健康に影響を及ぼす仕組みの一つと考えられています」
■今すぐできる2つのチェック法
2024年にまとめられたサルコペニア肥満診断基準の改訂版は、近日中に公表される予定だ。ただ、それを待たずとも、自分でリスクに気づくためのチェック方法がある。
「まず、BMIが25以上、または腹囲が男性85センチ以上、女性90センチ以上になっていないか。次に、椅子に座って膝を直角にし、両手の親指と人さし指でつくった輪で、利き足でない側のふくらはぎの最も太い部分を囲みます。輪とふくらはぎの間に隙間ができる場合は、筋肉量が少ない可能性があります。ただし、これはあくまでスクリーニングであり、サルコペニア肥満の診断や進行度を示すものではありません」
対策の柱は、運動と適切な栄養だ。
「食事制限だけで急に体重を落とすと、脂肪と一緒に筋肉まで減るおそれがあります。必要なエネルギーやタンパク質を確保しながら、歩行などの有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせることが基本です。一般的な目安は、週150分程度の中強度の有酸素運動と週2~3日の筋トレですが、今までほとんど運動していなかった人は、まず5分、10分からでも構いません。持病のある人は主治医に相談してください」


















