愛犬が急に豹変したらどうする? 重度の「分離不安症」の可能性も

公開日: 更新日:

 結局、当院では最後まで穏やかで保定しても大丈夫でした。ふだんは全く問題ないのに、トリミングに麻酔が必要だとすれば、逆に重症の分離不安症と判断できます。フェロモン剤では治りません。軽症には不向きですが、精神安定剤に分類される強いクスリをきちんと治療計画を立てて使えば十分な改善が見込めます。

■薬の離脱には2カ月ほど

 その薬は依存度が強いので、効果を確認したら少しずつ容量を減らして薬から離脱すること。そこまで完遂するには2カ月ほどかかりますが、その治療計画があれば問題ありません。

 ちょっとしたことで急に豹変するワンちゃんは、どこかで刷り込みが影響している可能性が高いので、こうした本格的な治療が必要です。「依存性のある薬はちょっと……」と思うなら、まずはしつけが上手なドッグトレーナーさんに“スイッチの解除”を相談するとよいでしょう。その際、どういうときにスイッチが入るのかをしっかり伝えることが重要なので、前後の状況をメモしておくことをお勧めします。それでも改善しなければかかりつけ医に分離不安症について相談するとよいと思います。

(カーター動物病院・片岡重明院長)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か