クマとの対峙で警察官が猟銃を撃つリスクと厳しい現状…猟師は45年で30万人減、6割が60歳以上
元警視庁刑事の吉川祐二氏が言う。
「警察学校の訓練では標的を撃つだけで生きている動物を撃つ経験はありません。銃を1発発射できるまでは約5秒かかるといわれています。そのため、確実に安全に仕留めるには速い状況判断が必要。また流れ弾による被害が起こらないように技術を学ぶには時間もかかります」
一方で有害鳥獣駆除のプロである猟師はクマ駆除を拒否している。クマの大型化や凶暴化で命の危険があるし、出動手当は少なく、誤射した時のリスクが大きいといった負担がのしかかるからだ。
また、そもそも狩猟免許の所持者は高齢化が深刻だ。環境省の統計によれば、1975年に約51万人いたが、20年には約21万人に減少。6割近くが60歳以上になっているという。猟師に許可される銃では大半が近距離発砲となることから、仕留められなかった時の危険が大きすぎるとの声も。
「安全で優れた銃が使えない日本では、旧態依然とした猟銃規制が逆に猟を危険なものにしている側面がある。800メートル近くまで撃てる中長距離射程の銃の個人輸入許可の可能性も探られています」(政府関係者)
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