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森岡英樹経済ジャーナリスト

1957年生まれ。早稲田大学卒業後、 経済記者となる。1997年、米コンサルタント会社「グリニッチ・ アソシエイト」のシニア・リサーチ・アソシエイト。並びに「パラゲイト ・コンサルタンツ」シニア・アドバイザーを兼任。2004年にジャーナリストとして独立。

京成電鉄にのしかかるオリエンタルランド株の重荷…物言う株主の揺さぶりには抵抗も厳しい“お家事情”

公開日: 更新日:

 これに対し、京成電鉄の株式時価総額は6749億円(7月1日終値)。「仮に京成を丸ごと買収し、保有するOLC株を売り払えば50

 京成電鉄は明治時代の1909年に、成田山新勝寺の参拝輸送を目的に設立された「京成電気軌道」がルーツ。5代目社長で京成電鉄を大きく飛躍させ、「中興の祖」と称された川崎千春氏は、三井不動産の江戸英雄社長(当時)らとともに、OLCの設立計画趣意書をまとめ、初代社長に就いた立志伝中の人物だ。

「京成電鉄がOLCの大株主であるのは、川崎氏がOLCの生みの親的な存在であることと関係している。京成電鉄にとってOLCは一種の祖業のようなもの。アクティビストから言われたから、はい売りますというわけにはいかない」(メガバンク幹部)という。

 83年4月に「東京ディズニーランド」が開業し、96年12月に東証1部に上場した際のOLCの時価総額は約8000億円だった。それが7月1日(終値)では約5兆7700億円まで拡大している。京成はOLCを持ち分法適用会社としており、21.15%(24年3月末時点)の株式を保有している。持ち分の株式時価は約1兆2200億円にも及ぶ。

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