石破と菅が練る「敗戦処理」案…幹事長交代で、進次郎起用、連立相手は維新が本命
どうやら菅は森山の後任に人気者の進次郎を想定しているようだ。
44歳、史上最年少の幹事長(これまでは田中角栄、小沢一郎の47歳)が誕生すれば、話題性十分。自民党支持率の押し上げ効果も期待できよう。もちろん、小泉を後ろで操り自民党を支配するのが菅の狙いである。
とはいえ、衆参過半数割れとなれば、秋の臨時国会さえ乗り切れない。そうそう菅の政局シナリオ通りの展開になるとも思えないが、どんな皮算用なのか。
「菅さんは多数派工作には自信を持っていますよ。次期衆院選を視野に入れれば、立憲民主党との大連立は無理筋ですが、公明はもちろん、大阪地域政党に回帰した落ち目の維新がいます。維新は今や最大のライバルとも言える参政党の連立入りだけは阻止したい。菅さんは、実力者の馬場(伸幸)、松井(一郎)の両代表経験者や国対委員長だった遠藤(敬)とは昵懇ですから、執行部の顔ぶれが代わっても、大臣ポストを用意すれば、抱き込めると踏んでいます」(菅に近い自民党議員)
民意に従えば、下野の道もあろうに。悪あがきが過ぎる石破自民党である。(特命記者X)