やっぱり破綻した備蓄米制度…販売期限延長でも消えない「売れ残りリスク」

公開日: 更新日:

「大臣や一握りの大手のPRに利用された」

 進次郎氏の判断にJA憎しがあったかはともかく、その後も流通は遅れているのが実情だ。

「随意契約の備蓄米は通常の流通ルートと異なり、受け付け開始からわずか5日ほどで店頭に並び始めた。しかし、それは独自の精米ルートを持つ一部の大手小売業者に限った話。むしろ全体で見れば、とても円滑な流通とは言えません。進次郎大臣は『スピード感』をしきりに強調していたが、結局、競争入札とそこまで大差はなかったのではないか。大臣本人や一握りの大手のPRに利用された感が否めません」(コメ流通関係者)

 随意契約で放出を決めたうち、実際に申し込みがあったのは30万トン程度。今月10日時点で店頭に並んだのは、3分の1にあたる約10.7万トンにすぎない。いまだ20万トン近くが販売に至っていないのだ。

「備蓄米は『5キロ約2000円』と格安ですが、2021~22年産と古いコメなので当初から品質を疑問視する声が多かった。進次郎さんは『おいしい』とゴリ押しでしたが、食味の違いが消費者に見抜かれ、最近は売れ行きがだいぶ鈍っている。販売期限が延長されたものの、どうやって在庫をさばくのか、頭を抱えている業者も多いようです」(前出のコメ流通関係者)

 見通しの甘さから、コメ政策は二転三転。農政への信頼低下は必至だ。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    「愛子天皇」潰しが国会の最優先法案? 麻生副総裁の野望に振り回される皇室と国民生活

  2. 2

    高市首相「中傷動画」への“追及地獄”継続確定! 与党の自民維新が大混乱で「会期延長」不可避

  3. 3

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  4. 4

    高市首相ようやく国会で答弁も…中身は「言い訳全開」で反省ゼロ! すべて「人のせい」の恐るべき厚顔

  5. 5

    高市首相が衆院集中審議に“出たくない”とブー垂れ…身内の自民国対「もう疲れ果てた…」ヘトヘトのお気の毒

  1. 6

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ

  2. 7

    高市早苗氏“性豪伝説”の原点…幻の自伝に綴った「飲みィのやりィのやりまくり」の赤裸々性体験

  3. 8

    国会空転の“戦犯”高市首相「トンズラ常習」の履歴書 集中審議そっちのけ、チヤホヤ確実会合には長時間滞在

  4. 9

    「麻生太郎は令和の藤原道長だ!」野田佳彦元首相が皇室典範改正案に激怒、執拗に“口撃”する思惑

  5. 10

    高市政権“国会破壊”の裏返し…定数削減法案めぐり参政党・神谷代表が「神質疑」と絶賛される世も末

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    戸郷が離脱、則本メッタ打ちで巨人が緊急補強へ…候補に挙がる「オリックス投手」の名前

  2. 2

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  3. 3

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  4. 4

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  5. 5

    ベネズエラの剛腕マチャドが今オフ、オリックスとの契約満了で日米争奪戦に発展か

  1. 6

    小池栄子が一番の被害者? 佐藤二朗“ハラスメント騒動”に足引っ張られた「さよならノワール」の評価は上々

  2. 7

    高市首相が衆院集中審議に“出たくない”とブー垂れ…身内の自民国対「もう疲れ果てた…」ヘトヘトのお気の毒

  3. 8

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  4. 9

    白井球審への“侮辱行為”で退場した一部始終「何やおまえ、いい加減にしろよ!おまえも未熟なんだから…」

  5. 10

    沈黙貫く橋本愛vs佐藤二朗「週刊新潮」で反論の泥沼化…SNS連投で"自滅"を心配する声も