今度は貴ノ岩が付け人殴打 旧貴乃花部屋は暴行力士の巣窟

公開日: 更新日:

 親方は通常、部屋で弟子と寝食を共にする。それこそ朝稽古に始まって夜寝るまで弟子の面倒を見る。しかし、貴乃花は当時、通いだった。しかも弟子たちが「稽古場に来ない」と明かすくらいだから、顔を出すことが珍しかった時期もあるのだろう。それでいて「エラそうなことを言う」師匠に対する鬱憤はたまりにたまっていた。

 今年の夏巡業中には貴公俊が公衆の面前で貴乃花をシカト、殴れるなら殴ってみろと言わんばかりの態度を取って周囲の関係者を仰天させた。

 旧貴乃花部屋の力士たちの不満は、いつ破裂してもおかしくない状態だった。というか、すでに破裂していたのではないか。

「3月に貴公俊が付け人をぶん殴った事件にしても、貴乃花に対する鬱憤が爆発したってことだろう。でなければ、よりによって師匠が内閣府に告発状を提出した直後のタイミングで、暴力事件を起こすはずがない。夏巡業中に貴公俊が貴乃花をシカトした件に象徴されるように、もはや弟子たちは誰ひとりとして師匠の言うことを聞かなくなっていた。こうなると教育どころじゃない。弟子たちはいよいよ増長していく。いわば操縦不能の状態だった。貴乃花が協会を退職したのも、弟子たちの不満が爆発、新たな不祥事が起きる前に逃げ出したって声すらあるよ」とはある親方だ。

 ともあれ、暴力が半ば常習化していた貴ノ岩を筆頭に、鬱憤がたまって破裂寸前の弟子たちを押し付けられた千賀ノ浦親方はよくよく運がない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    自維連立に透ける実現不能の“空手形”…維新が「絶対条件」と拘る議員定数削減にもウラがある

  3. 3

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  1. 6

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  2. 7

    日本ハム1位・伊藤大海 北海道の漁師町で育った泣き虫小僧

  3. 8

    米倉涼子の薬物逮捕は考えにくいが…業界が一斉に彼女から手を引き始めた

  4. 9

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 10

    影山雅永JFA技術委員長の“児童ポルノ逮捕”で「森保監督がホッとしている情報」の深層