オリンピアンの大甘同情論に透ける「特権意識」…血税注ぎ込まれているだけに厳罰必至の当然

公開日: 更新日:

 と、長く五輪を取材するスポーツライターの津田俊樹氏がこう続ける。

「世界で戦うアスリートにとってNTCは神聖な場所で、しかも370億円をかけて国が建設したものです。つまり国民の税金が投入されている。そこでルールを破ったのだから、五輪出場辞退は当然の報いだと思う。若いからこそなあなあで済ませてはいけないし、若者の未来を憂うのなら、大事なのは厳しいペナルティを課したうえでセカンドチャンスを与えること、そのための手助けをすることでしょう。問題の詳細が明らかになる前に宮田選手を庇い、同情するのは余りに軽率で、根底にはオリンピアンは特別だという傲慢さ、特権意識も透けて見える。さらに言えば、アスリートには、強ければいい、勝てばいいという勝利至上主義が根深く蔓延っている証左ではないか」

 まったくだ。14日にはサッカー日本代表の佐野海舟が性的暴行の疑いで逮捕されたばかり。スポーツ界の不祥事が後を絶たないわけである。(つづく)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」