長嶋茂雄と連れ立って石原裕次郎さんのお家で朝まで豪遊した顛末 試合は雨天中止と思ったのに…

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 この日は裕次郎さんのお母さんの誕生日でパーティーが催されていた。そこで、長嶋と私も早速プレゼント持参で成城へと駆けつけたわけだ。

 石原邸は大変なにぎわいだった。小林旭をはじめとする日活の俳優たちが集い、裕次郎さんと婚約中の北原三枝さんがかいがいしく招待客の相手をしている。私は三枝さんを本名(まき子)の愛称である「マコちゃん」、裕次郎さんのことを「裕ちゃん」と呼んでいた。

 今日も、プロ野球選手とタレントの交際はマスコミのいいネタとなっている。しかし、あのころの石原裕次郎といえば、文字通り一世を風靡した銀幕のトップスターだ。片や、こちらはミスタープロ野球と新人ながらも巨人のエース。女子アナとくっついた、別れたが騒ぎになる今とは、スケールも華やかさもケタが違うというものだろう。

「何やってんだい、今年は。ホント、頼むぜ!」

 酒が回ると、陽気な裕ちゃんがしきりにハッパをかけてくる。飲めない長嶋の方はマコちゃん、裕ちゃんのお母さんと分厚いステーキをほお張っていた。裕ちゃんの相手はノンベーの私の役目だ。

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