元大関・増位山志郎さん死去「人生は短い、好きなことをやるんだ」…常に新しいことに挑戦し続けた

公開日: 更新日:

 当時を振り返る増位山さんの表情が曇った。

「お金が儲かっているとか、やっかみがすごかった。それで歌うことができなくなっちゃった。日本相撲協会にダメだと言われて。あの時は歌番組を見るのも嫌になりました。本を書いて印税をもらっている力士もいるのに、僕がレコードで歌唱印税をもらうのが癪だったんでしょうね。了見が狭いんですよ」

 芸能界でも多くのスターと交流を持った。美空ひばりさん、ペギー葉山さん、フランク永井さんなど、錚々たる顔ぶれとの思い出も語っている。

 なぜ大スターたちに愛されたのか。増位山さんは独特の視点でこう解き明かす。

「ひばりさんやペギーさんから気軽に声をかけてもらえるのは、僕がもともと違う業界の人間だったからです。チョンマゲをつけた力士だったから」

■老いてなお多彩な挑戦、晩年はサックスに夢中

 晩年は特にサックスに熱中していたという増位山さん。なぜサックスに夢中になったのか。増位山さんは実用的な理由を挙げた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞