元大関・増位山志郎さん死去「人生は短い、好きなことをやるんだ」…常に新しいことに挑戦し続けた
「肺活量を使うし、指を動かすことで脳を活性化するのにも効果がある。年取ってから指を動かすのはとてもいいですよ」
コロナ禍で外出できない日々、毎日4、5時間はサックスを吹いていたという。誰にも習わず、動画サイトを見ながら独学で上達していった。
アルトからテナーまで6、7本のサックスを所有し、マウスピースやリードにもこだわっていた。
「スマホが僕の先生です。そんなことをやっているうちにあっという間に3、4時間が過ぎます」
連載の最後では、同世代の人々にエールを送った。
「手先を動かすのは健康にもいいから、興味がある中高年の方は、今からでも始めてみてください」
自らを「多芸多趣味」と称した増位山さん。年齢を重ねても好奇心を失わず、常に新しいことに挑戦し続けた人生に幕を閉じた。