はたしてこの方法で安倍政権に対抗できるか

公開日: 更新日:

〈こうした(安倍政権に異論を持つ)人々が声をあげる条件を作っていくことが現実的なやり方であること、そのためには、地方選挙を通じて安倍政権では選挙に勝てないことを実証していく必要がある、と答えてきました。つまり、大小を問わず、あらゆる選挙で与党を減らしていくということです。〉

 しかし、この方法が実現したとしても、小選挙区制の下では民主党が伸びるだけだ。民主党に所属する国会議員の3分の2は、集団的自衛権を容認していると思う。自民党よりも勇ましく、地球の裏まで自衛隊が出動できるようにした方がいいと考えている人もいる。

 評者は、与党の中で、公明党がもっともっと力をつけることによって、事実上、個別的自衛権と同じ範囲でしか集団的自衛権を行使することができない仕組みを構築することは十分可能と思う。詳しくは拙著「創価学会と平和主義」(朝日新書)に記したが、創価学会の平和主義は本物だから、公明党の平和主義も信用できる。★★(選者・佐藤優/2015年6月11日脱稿)



【連載】週末オススメ本ミシュラン

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー