「作家で十年いきのびる方法」鯨統一郎著

公開日: 更新日:

 主人公は、苦節17年でプロ作家となった伊留香総一郎。やっと作家になれたと安堵した直後、以前勤めていた会社の上司から「10年後も作家でいられるのか」と聞かれ、急に不安にかられる。まだ作家業は収入源にはならず本業の保険会社の代理店の仕事を辞めるわけにもいかない。少ない時間をやりくりし、妻に励まされながら執筆に励む日々。小説の書き方のマニュアル本を読み、好きな作品の構造を分析し、慣れない業界のパーティーに顔を出し、売り上げランキングや読者からの評判に一喜一憂しつつ、一年一年を重ねていく。作家であり続けることを目標として奮闘する伊留香は作家としていきのびることができるのか……。

 本書は、自身をモデルとして作家デビュー前を描いた小説「努力しないで作家になる方法」に続く、自伝的小説第2弾。毎年多くの新しい作家がデビューしながら、その中の一握りしか残らないという業界の中で生き残るための試行錯誤を赤裸々に描いている。(光文社 1500円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    引退も覚悟? 小倉優香ラジオ降板テロの裏に年収1億円彼氏

  2. 2

    軽率さ変わらぬ石田純一 東尾理子に見放され離婚へ一直線

  3. 3

    昭恵夫人 居酒屋は小池号令厳守も“闇紳士”逮捕で疑惑再燃

  4. 4

    上沼恵美子「降板の全真相」現場は“辞めたる”を待っていた

  5. 5

    夫の定年後に妻の外出が増加 交際費と被服費が家計を圧迫

  6. 6

    台紙の上部には見えないのに下部にだけ広がる「斜線」の謎

  7. 7

    吉村知事の危うい“人体実験” うがい薬騒動に専門家も警鐘

  8. 8

    照ノ富士Vの裏で…白鵬と鶴竜の休場癖に武蔵川親方も苦言

  9. 9

    惜しむ声多数も…高岡蒼佑「俳優引退報告」なぜ今なのか?

  10. 10

    小池女帝の見切り発車「午後10時閉店」に都庁さえも大混乱

もっと見る