「大江戸ミッション・インポッシブル顔役を消せ」山田正紀著

公開日: 更新日:

 南町奉行所同心の川瀬若菜は、役目がまともに務まらず、最底辺の牢屋見廻りに降格。

 牢屋敷の厨房に入り浸り、女中らにも小バカにされる若菜だが、実は泥棒寄合・川衆の棟梁という裏の顔を持っている。

 ある日、筆頭与力に命じられ吉原に出向いた若菜は、花魁の姫雪太夫から英国人船長に贈られた指輪を盗まれたと相談を受ける。

 肌身離さず大切にしていたが、ある座敷に呼ばれた際になくなっていたという。楼主は、姫雪を納得させるために届けただけで、犯人捜しをして欲しいわけではなさそうだ。楼主の意に反し、事件を調べ始めたところ、川衆仲間が何者かに殺される。

 若菜が率いる川衆と、敵対する陸衆との死闘を描く時代娯楽小説。

(講談社 700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手