「大江戸ミッション・インポッシブル顔役を消せ」山田正紀著

公開日: 更新日:

 南町奉行所同心の川瀬若菜は、役目がまともに務まらず、最底辺の牢屋見廻りに降格。

 牢屋敷の厨房に入り浸り、女中らにも小バカにされる若菜だが、実は泥棒寄合・川衆の棟梁という裏の顔を持っている。

 ある日、筆頭与力に命じられ吉原に出向いた若菜は、花魁の姫雪太夫から英国人船長に贈られた指輪を盗まれたと相談を受ける。

 肌身離さず大切にしていたが、ある座敷に呼ばれた際になくなっていたという。楼主は、姫雪を納得させるために届けただけで、犯人捜しをして欲しいわけではなさそうだ。楼主の意に反し、事件を調べ始めたところ、川衆仲間が何者かに殺される。

 若菜が率いる川衆と、敵対する陸衆との死闘を描く時代娯楽小説。

(講談社 700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が

  2. 2

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です

  3. 3

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  4. 4

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  5. 5

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  1. 6

    大食いはオワコン?テレ東番組トレンド入りも批判ズラリ 不満は「もったいない」だけじゃない

  2. 7

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  3. 8

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!