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永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

首都圏の精神系医師 最少エリアは埼玉県南部・南西部

公開日: 更新日:

 また中央省庁や大企業の本社、大学などが集まっているので、精神の問題を抱えたサラリーマンや学生が集まりやすいのです。精神系にとって「商売」に適した土地といえます。

 精神系の患者は大きく2通りに分かれます。うつ・発達障害・統合失調症・拒食症などを抱えた比較的若い世代の患者と、高齢の認知症患者です。徘徊や暴力など問題行動の多い患者は、主に精神科が担当します。都内の精神系医師たちは、どちらかといえば若い世代を診る機会が多いはずです。多摩地区は高齢化が進んでいるので、認知症患者を診ることのほうが多いでしょう。

 精神系医師がもっとも少ないのは、埼玉県南部と南西部。埼玉県は人口当たりの医師数が全国最下位。精神系医師が少ないのもうなずけます。若い世代が多いエリアなのですが、患者のなかには、越境して都内の病院に通う人が少なくないに違いありません。

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