汗かかず夜中トイレは要注意 「夜間熱中症」はこう防ぐ

公開日: 更新日:

■寝ている間はクーラーを切らない

 では、どんな部屋で寝ている人が危ないのか?

「外断熱でないマンションなど鉄筋コンクリート製の部屋に住んでいる人です。鉄筋コンクリートは日中の強烈な日差しの熱をため込む性質があり、夜間になってもその熱を室内に伝えるからです」

 とくに屋根の温度が天井から伝わる最上階は室内の温度が上がりやすい。2階建てなら、夕方まで西日が当たる2階の西側の部屋が危険なエリアになる。

「よく、西日が当たる部屋は暑い、といわれますが、それは西日に熱量があるわけではありません。一日中、日にさらされ気温がぐんぐん上がり、その気温が下がらないうちに西からの太陽光線を浴びて暑く感じるのです」

 また、熱中症での緊急搬送が多くなるのは、「気温35度・湿度46%」から「気温25度・湿度84%」の範囲。気温が下がってきても湿度が高い場合には、夜間熱中症に気をつける必要がある。

「寝るときは体に風が直接当たらないようにして、クーラーは切らないこと。タイマーを使ってクーラーが途中で切れると、外壁にこもった熱気が寝ている間に侵入してくるのを防ぐことができません。寝る前に水分を補給しておくことも大切です。ただし、アルコールやコーヒーは利尿作用があるため水分補給にはなりません。スポーツドリンクもいいのですが、糖分が入っているので飲み過ぎには気をつけましょう。汗が蒸発しやすいようタオルケットはお腹だけにかけるのが良いでしょう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景