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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

30代女性は男性の2.6倍も 若年成人がんの治療法と予防法

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 がんの罹患数は毎年増えていて、今年は101万4000人と推計されます。がんは老化現象の一種で、高齢社会の今、仕方ない結果ですが、若くして発症するケースも少なくありません。実は20~39歳の若年成人だと、男性より女性が多いのが特徴です。

 国際がん研究機関は、若年成人のがんについて新規発症者数と死亡数の年間推計を初めて調査。2012年は全世界で約98万人が発症し、約36万人が死亡したと発表しました。そのうち、発症は女性が3分の2、死亡は女性が過半数を占めたのです。

 その傾向は、日本でも変わりません。特に30代に限ると、女性のがん患者は、男性の2・6倍に上ります。なぜかというと、乳がんと子宮頚がんが比較的、若い世代に多いためです。今年6月、乳がんで亡くなった小林麻央さんは34歳でした。

 乳がんは、女性ホルモンの影響を受けて増殖するため、ピークの40代後半にかけて患者数は右肩上がりですが、閉経後は減ります。一方、子宮頚がんは、ほぼ100%がセックスが媒介するHPVのウイルス感染が原因です。セックスの低年齢化により、若い世代に広がっています。

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