CDよりライブが感動するのは皮膚が“音を聞いている”から

公開日: 更新日:

 超低周波音は、身近なものでは家電機器、飛行機やヘリコプター、ボイラー機器などから発生していて騒音として問題になることがあるが、体に音圧として感じるだけでなく、地面や床などを震わせてその振動が伝わって感じるものもある。音楽でいえば「ボーンコンダクション理論」だ。

「日本のロケット開発の父といわれる糸川英夫氏が唱えた理論です。音楽を演奏している人は、空気中を伝わってくる音波と、楽器を持つ手や抱えている体を通して直接振動として伝わり、それが骨を通して聴覚系に伝播される音の2つを聞いている。その楽器の振動は床板を伝わり、観客にも届きます。そして、聞く人に感動を与えるのは、音波ではなく、後者の音であるとしています」

 ちなみにイルカは170キロヘルツ、コウモリは100キロヘルツの音まで聞くことができ、多くの動物たちは超音波でエサを得たり、危険を察知して伝えたりする手段として駆使している。人の皮膚も、耳では聞こえない周波数の音を確実に知覚しているという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"