著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

孤独<11>定年後対策としてのクラウドソーシング

公開日: 更新日:

 サラリーマンにとって定年は大きな節目です。サラリーマンは会社組織に属しているため、社会とのつながりは、会社を介した間接的なものになりがち。仕事仲間とも、会社があればこその付き合いです。退職によって、それらすべてが同時に失われてしまいます。しかも隣近所や町内会など地域とのつながりは、もともと希薄。独身者や、家族との関係が微妙な人には、厳しい現実が待ち構えています。

 そのためもあってか、定年後も仕事を続けたいと思う人が増えてきています。総務省統計局の「統計からみた我が国の高齢者(65歳以上)」(2017年9月)によれば、65歳以上の就業者数は770万人。就業率は22・3%(男性30・9%、女性15・8%)。年々増え続けています。当然ながら正規雇用は少なく、4人に3人が非正規です。

 ただ、電通総研の「シニア×働く」調査(2015年7月)によると、60代の「働きたい」人の3割が、実は働けていないとのこと。とくに60代後半では、求人の多くがパート・アルバイトになるため、「自分の経験や技能を生かしたい」と思っている人には、おもしろくない仕事かもしれません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち

  4. 4

    YouTuber「はらぺこツインズ」は"即入院"に"激変"のギャル曽根…大食いタレントの健康被害と需要

  5. 5

    クマと遭遇しない安全な紅葉スポットはどこにある? 人気の観光イベントも続々中止

  1. 6

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲

  4. 9

    「渡鬼」降板、病魔と闘った山岡久乃

  5. 10

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が