著者のコラム一覧
平山瑞穂小説家

1968年、東京生まれ。立教大学社会学部卒業。2004年「ラス・マンチャス通信」で日本ファンタジーノベル大賞を受賞。糖尿病体験に基づく小説では「シュガーな俺」(06年)がある。

もし私が異常な振る舞いをしていたら、それは低血糖のため

公開日: 更新日:

 ミュージシャンのジミ・ヘンドリックスは糖尿病だったが、飛行機内でインスリン注射をしようとしたら、麻薬と間違われて逮捕された、という逸話がある。

 実話かどうかは不明だが、いずれにしてもこれは、現在のような扱いやすい注射器が普及していなかった時代ならではの話だろう。今は一見マーカーにしか見えないペン型の注射器が主流で、打つ部位も下腹部が普通なので、怪しい注射と見まがわれることはまずない。

 飲食店などでは、僕も場数を踏んでいるので、誰にも気付かれないうちにさっさと済ますのがお手のものになった。お腹の辺りで何かゴソゴソやっていても、遠目にはスマホでもチェックしているようにしか見えないだろうからだ。それでも人前で注射をするのは、変に思われはしまいかと今でも一定の緊張を強いられることがある。

 特に飛行機、それもエコノミークラスだと、隣席との間隔が狭いだけに、食事のたびに何となく人目をはばかってしまう。

 いやそれ以前に、9・11以降は機内に持ち込める荷物のチェックが厳しくなり、インスリンについても事前に航空会社に申告することが必要になっている。また、それに伴って、「ダイアベティックデータブック」なる証明書のようなものの携帯も求められる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る