ブラピも公表した「人の顔が覚えられない」それは病気かも

公開日: 更新日:

 春。出会いのシーズンに「人の顔が覚えられない」と憂鬱になるあなたは、「相貌失認」という病気かも。俗に「失顔症」ともいわれるが、俳優のブラッド・ピットが2013年に告白したことで知られるようになった。「相貌失認」について、大阪市の「上本町わたなべクリニック」渡邊章範院長(総合診療医)に聞いた。

「一般の人は、目・鼻・口といった顔のパーツの位置関係を、瞬時に判別・分類し、記憶しています。一方、『相貌失認』の人はこのような機能が低下しているために、顔での人の識別ができません。そのため、髪形や顔の形、ほくろの位置、体形や性格、においやしぐさなどの情報を総合的に捉えて、『この人は誰か』と見分けているのです」(渡邊院長)

 事故やケガ、脳の病気で起こる「後天性相貌失認」の患者や、人の区別がつかないほどの重度の患者は、本人も周囲も気付きやすい。しかし胎児期の脳形成の過程などで、人の顔をすばやく認識する機能が低下する「先天性相貌失認」は生まれつきのため、本人が無自覚である場合が多い。さらに家族や親友、頻繁に会う人については認識できるという軽度の人も多く、「相貌失認」は100人に1人程度の割合でいると推定されている。「隠れ相貌失認」は意外と多いのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"