副腎<下>カンジダ菌増殖による「リーキーガット」は怖い

公開日: 更新日:

■痛み止め、添加物も引き金

 カンジダなどの菌だけでなく、さまざまなストレス、痛み止めなどの薬、毒素、加工食品の添加物もリーキーガットの要因になるという。

 小腸に炎症を起こす病態には、もうひとつ「SIBO(シーボ=小腸内細菌増殖症)」もある。これは大腸内の菌が大増殖して、小腸に入り込んでしまうことで起こる。小腸の粘膜の炎症がひどくなるので、やはり大量のコルチゾールが消費される。また副腎の回復に不可欠なビタミンやミネラルの吸収が低下するので、ますます疲弊するのだ。

「お腹が張る」「腹痛が起こりやすい」「便秘や下痢をする」といった症状があれば、リーキーガットやSIBOの可能性があるという。

 その副腎のケアとなる食生活の見直しは、腸内の菌の餌となる糖分や炭水化物をなるべく取らないことがポイント。並行して、さまざまなストレス要素を遠ざけることも大切になる。

「小腸に炎症を起こす菌の最高の餌は『グルテン』です。小麦粉に水を加えて、こねると強い粘りを出しますが、あの粘りを作り出しているのがグルテンです。パン、うどん、ラーメンなどを漫然と常食するのはよくありません。また、白米のご飯は血糖値を急激に上げて、そのバランスを取るためにコルチゾールをたくさん使います。見直すことは、『主食は必ずしも食べなければならないものではない』ということです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」