感染封じ込め成功国からの帰国<1>マスク姿は街から消えている

公開日: 更新日:

 国民も、今回のコロナ感染対策に協力的だったが、政府の対応も素早かった。「台湾・中央感染症指揮センター」を設立し、海外からの台湾入国を遮断する。当初、市民もマスク購入に薬局に殺到し、品不足になるが、急ぎ国内生産量を中国に次ぐ、世界2位までに高めた。

 バス、地下鉄、電車、新幹線、タクシーなどの乗り物利用者にはマスク着用を義務付ける。飲食店や公共施設では、マスクを着けていない客の入場を禁止した。

「駅前などに警察官が立ち、もし違反すると100万元(日本円で約300万円)の罰金を請求するといったニュースも流されておりましたね」(古川さん)

■罰金は300万円

 感染者の経路も徹底的に追跡して隔離。コロナ感染者総数480人、死亡者数7人(8月10日現在)。人口の差はあれ、目下、第2次感染の猛威に見舞われている日本感染者数の約半日分である。

 世界に先駆けて、コロナ感染の封じ込めに成功し、台湾は世界中から称賛された。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々