人前で文字がうまく書けない…そんな手の「ふるえ」は治る

公開日: 更新日:

 本態性振戦では、「食事や着衣など日常生活に支障が出る」「ふるえに対する羞恥心があり、社会生活や仕事に支障が出る」「PCを多く使う、美容師・理容師や職人で仕事に支障が出る」がポイントとなる。

■治療は?

 まずは薬だ。

「第一選択はβブロッカーと抗てんかん薬。ただし薬はめまい、頭痛、吐き気などの副作用があり、ぜんそくなどがあるとβブロッカーは使用できません。また、ふるえがひどい場合は、薬は治療効果が小さい。患者さんにはそれを伝え、手術の選択肢もあると伝えます」

 これまで行われてきた手術は、電極を治療ターゲットに挿入して加熱し凝固巣を作成し、脳の視床を破壊する「高周波凝固術」と、電極を脳内に留意して前胸部などの皮下に植え込んだ刺激装置から電気刺激を発信し、ふるえを抑制する「脳深部刺激療法」だ。

「どちらも頭に穴を開けるため、侵襲性が高かった。しかし2019年に頭に穴を開けない低侵襲性の治療『集束超音波治療(FUS)視床破壊術』が保険適用になりました。頭に穴を開ける手術は受けず、FUSが承認されるのを待っていた患者さんもいます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  2. 2

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  3. 3

    参院選中に参政党「排外主義カルト」の実態をマトモに報じなかった大手メディアの生ぬるさ

  4. 4

    「時代に挑んだ男」加納典明(29)名門芸術系高校に進学も...「よくあれで卒業させてくれたと思います」

  5. 5

    参政党旋風のシンボルさや氏をめぐるナゾが芸能界にも波及…CDデビュー、レーベルはどこ?

  1. 6

    玉木代表は会見のらりくらり…国民民主党が“激ヤバ”女性議員の「選挙違反」ウヤムヤ決着を狙うワケ

  2. 7

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界

  3. 8

    「さやお母さん」爆誕…“神谷ガールズ”が参政党の躍進を支えるも目標「20議席」は未達

  4. 9

    巨人がどれだけ憎くて憎くて仕方がなくても、「さすがは長嶋じゃ!」となってしまった

  5. 10

    帰ってきた阪神の“Gキラー”に巨人は戦々恐々…完封含む16イニング連続無失点の苦い記憶よぎる