著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」名誉院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

棺桶を担いで世界旅行した英国の有名政治家チャーチルの最後

公開日: 更新日:

 先述したように、ランドルフ・チャーチルは梅毒に罹患し、晩年はそのせいで激高したり、傍若無人な態度を取ったり、演説自体も混乱したそうです。誰の目にも深刻な病に冒されていることが明らかになり、医師団から「少なくとも1年間は政治の世界から離れるように」とアドバイスされます。表向きは転地療養ということでしたが、医師団は彼の妻に「余命1年」の宣告をしており、妻もそのまま英国に留まり彼の評判が悪化するのを避けたいとの思いがあったようです。

 そこで最終的にランドルフ・チャーチルは妻を伴い世界一周旅行に出かけます。ニューヨーク、サンフランシスコを経て日本に向かった一行は横浜に上陸。当時は日清戦争の最中であったため物々しい中での日本観光でしたが、箱根の富士屋ホテルに3週間滞在した後、東京、日光、京都を巡り、神戸から香港、中国、シンガポールなどを訪れます。旅行中、死ぬことも考えて棺桶を持参しての旅行だったそうです。また、旅行中に常に自分の偉大さを語り続け、妻が目を離しそうになると、銃を突きつけて目を離すなと命じたともいわれています。


 その後、体調を崩したランドルフ・チャーチルは昏睡状態で帰国。その1カ月後の1895年1月24日早朝に妻と母親、息子のウィストンとジョンらに看取られ亡くなります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る