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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

演歌歌手・三沢あけみさんは2つのがんを克服 検診と「一がん息災」

公開日: 更新日:

 理想は無病息災でしょうが、一病息災も悪くありません。それが、がんであってもです。

 歌手の三沢あけみさん(76)がテレビ番組で自らのがん経験を語り、話題を呼んでいます。10年前に乳がん、3年前に肺がんを患っていたそうです。

 最初の乳がんについては、がん検診を受けていたことでたまたま見つかったそうです。「針みたいなのをやって」と報じられているのは、針生検のことでしょう。

 マンモグラフィーや超音波などの画像検査で乳がんが疑われると、がん細胞の有無を調べる病理検査が行われます。しこりに細い針を刺して注射器で一部を吸引したり、乳頭などの分泌物を採取したりする細胞診が一つで、もう一つは、細胞診よりも太い針でより広範囲な細胞を採取する針生検です。

 細胞診は比較的簡単ですが、採取の量が少ないと正しく診断できない恐れがあります。その点、針生検は、がんがあるかどうか確実に診断でき、さらにがんの悪性度や乳がんのタイプもチェック可能ですから、恐らく後者でしょう。

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