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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

サッカーW杯を前に衝撃…異常高温による移民労働者への深刻な健康被害

公開日: 更新日:

 サッカーのワールドカップが、20日からカタールで始まりました。

 オリンピックと同様世界で注目されるワールドカップですが、今回の大会は、“過去10年で最も論争が多いスポーツイベントの1つ“と報道されています。中でも世界に衝撃を与えたのは、異常高温による移民労働者への健康被害です。

 特にアメリカ人が驚いたのはタイム誌の報道です。

「スタジアム建設に携わったネパールからの労働者が謎の病にかかり、母国に帰されてしまった。彼の腎臓は両方とも修復不可能なダメージを受けている。原因は高温の中での長時間の過酷な労働だったと、医師はコメントしている」

 しかし彼はまだ運が良かった方かもしれません。カタールには人口の3分の2を占める200万人もの外国人労働者が住んでいます。多くがネパール、インド、バングラディシュの出身ですが、過去10年間に数千人が亡くなったと伝えられています。

 NYポスト紙は、「2014年に始まったスタジアム建設では、40人の移民労働者が亡くなったと発表されているが、実際にはもっと多いと考えられている。アムネスティ・インターナショナルによれば、高温多湿の中での労働環境の劣悪さはまさに現代の奴隷制度」と伝えています。

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