著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【プチベール】肌を守り、肥満や血糖値を抑制 夜向きの食材

公開日: 更新日:

 緑のバラのような形をしたプチベールは、1990年に静岡県で品種改良されて生まれた芽キャベツと、ケールを交配して誕生したアブラナ科の野菜です。ケールより栄養価が高く、芽キャベツのような味わいを持ち合わせているので最近注目されており、ほのかな甘みが特徴。現在は新潟など全国各地でも栽培されています。

 クセがないので軽く茹でるだけでサラダとしておいしく食べることができるほか、青汁などにも利用されています。

 そんなプチベールに含まれる栄養素で特徴的なものは、紫外線によって発生した活性酸素から肌を守ってくれる働きのあるβ-カロテンとビタミンEです。肌のハリを保つコラーゲンを産生する効果があることも報告されています。

 さらに、高脂肪食をエサとしている肥満マウスを用いた実験において、プチベールを5%配合すると、体重および内臓脂肪重量の増加が抑制されたそうです。また、糞中へのトリグリセリド(中性脂肪)とコレステロールの排出が促進され、肝臓中の脂肪酸合成酵素(FAS)の活性化が抑制されました。このことから、脂質の吸収を抑えるだけでなく、体内の脂質蓄積を抑えてくれることも分かり、高コレステロール血症予防効果や肥満予防効果が期待されています。サツマイモの3倍近い食物繊維も含むので、血糖値が上がりやすい夜向きの食材として最適でしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択