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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

がん治療後の復職率は時短勤務の有無でダブルスコアの開きがある

公開日: 更新日:

 手術でも、開腹手術は肉体的侵襲が大きく入院期間も長くなりますが、内視鏡手術やロボット手術は短縮できます。大腸がんの場合、早期で内視鏡やロボットでの手術が可能なら3日ほどでの退院も可能です。京大グループの追跡でも、98%が腹腔鏡やロボットでの手術でした。

 今回、退院から一歩踏み込んで職場復帰をゴールとしていますが、それについては会社のサポートも欠かせません。時短勤務制度の有無によって復職率に大きな差が出ることが前向き調査で報告されているのです。

 たとえば、胃がんの場合、時短勤務がなくフルタイムの働き方を余儀なくされると、3カ月後の復職率は4割でしたが、時短などのサポートがあれば8割にアップするのです。その調査では、時短勤務があれば、3人に2人の現役がんサバイバーが復職できるとしています。

 その点で、入院の必要のない放射線治療はメリットが大きい。通院で済み、最新の放射線なら1回の照射時間は数分で、前立腺がんは5回、肺がんは4回です。着替えなどの準備も含めて10分ほど。来院から会計まで2時間ほどです。

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