世界に先駆けて日本で発売された ミトコンドリアに作用する糖尿病新薬の評判

公開日: 更新日:

■新たなメリットが発見される可能性も

「イメグリミンで気になるのは、有効性検証が現時点で血糖値を抑えることにとどまっており、心臓病などの心血管イベントに与える影響が不明な点です。米国政府が運営する世界最大の医学図書館『National Library of Medicine』に登録されている臨床試験を調べてみても、いまのところ心臓病リスクを検討した二重盲検比較試験は行われていないようです。糖尿病治療薬においてはこのところ心臓病の予防効果に関するエビデンスが重要となりつつあります。しかし、イメグリミンにはそのようなエビデンスがなく、今後も報告される可能性が低いと思われます」

 そもそもイメグリミンは日本以外での販売実績がないようで、世界的にも使用されていない薬剤なので、今後もエビデンスが出てくる可能性が低いと思われるという。

 その点、心臓病や腎臓病の予防効果について質の良い研究結果が示されている、SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬に比べると注目度は低くならざるを得ない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か