著者のコラム一覧
池田陽子薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト

薬膳アテンダント・食文化ジャーナリスト・全日本さば連合会広報担当サバジェンヌ。国立北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)で国際中医薬膳師資格を取得。近著「1日1つで今より良くなる ゆる薬膳。365日」が好評発売中。

【さわら】「気」を速やかに補って過度な眠気を撃退

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 さらに、春の寒暖差は自律神経の乱れを引き起こします。自律神経の働きがそもそも低下しているシニアにとっては、身体が対応できずに眠気が強まる傾向があるのです。

 睡眠不足も健康によくありませんが、過眠も大きな問題。必要以上の睡眠は認知症のリスクを高める原因になります。とくに、外出の機会が少なく家の中で長時間過ごしがちな人は、日中ダラダラ横になって夜は眠くならずに睡眠時間が減り、また日中眠気が起きるという悪循環になりかねません。食養生で対策を図りましょう。

 中医学において、過度な眠気は、人間のエネルギー分である「気」が足りていない「気虚」の状態の場合に現れると考えます。気虚では、眠気に加えて疲れやすい、だるい、朝なかなか起きられない、胃の調子が悪いといった不調も見られます。

 そして中医学では、春は身体が活性化する季節です。暖かくなり草木が芽生え始めると、人間の身体も活発に動き始め、体内を巡るエネルギーも高まります。つまり、全身のエネルギーが大量に消費される傾向にあります。気虚の場合、この変化に身体がついていかず、春はとりわけ眠気がひどくなりやすいのです。また、疲労感も強くなりがちです。

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