著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

(1)なぜ処方薬の薬価よりも高いのか…所得控除はメリット少ない

公開日: 更新日:

 それを見透かしてか、スイッチOTC化された薬を処方薬から外す動きが活発で、与野党の多くがこの方針を基本的に支持しています。少子化が進むなか、日本の医療費抑制は大きな政治的課題です。その一方で、診療報酬を抑え続けた結果、公立病院の86%が経常赤字になるなど、地域医療は崩壊寸前。減らせるものは医薬品しかない、というわけです。

 昨年度にスイッチOTC薬として審査申請が出されたなかには、コレステロール降下薬、血圧降下薬、尿酸値降下薬(痛風予防)、インフルエンザ治療/予防薬などが含まれます。それらがスイッチ化されれば、生活習慣病や感染症の多くが、セルフメディケーションの対象になります。それらを処方薬から外すと、その分の医療費を削減できますが、個人の負担が増大する可能性が出てくるのです。 =つづく

(長浜バイオ大学元教授/医事評論家・永田宏)

【連載】スイッチOTC薬との向き合い方

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