「時間割引」を意識して大局的な視野を持ち損しない選択を
例えば、近い将来の少額報酬と遠い将来の多額報酬のどちらを好むかという質問を複数行い、そのうえで、認知反射テスト(CRT)という簡易的なテストを用いました。直感的な答えではなく、論理的に考えないと正解できない簡単な問題を解いてもらい、正解数で考える力(理性的な能力)を測るという具合です。
その結果、時間割引率(せっかちさ)は、個人の特性と強く関連していることがわかり、考える力が高い人ほど、衝動的な選択をしない傾向にあることが示唆されたといいます。私たちが長期的な目標を達成できるかどうかは、単に「意志が強いか弱いか」だけでなく、「論理的な思考能力」や「自分を制御する能力」に大きく影響されているのです。
時間割引を意識するクセを持つようにしてください。大局的な視野を持てば、おのずと思考力や自制心も磨かれるはずです。
◆本コラム待望の書籍化!
「『不安』があなたを強くする 逆説のストレス対処法」
堀田秀吾著(日刊現代・講談社 900円)



















