著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

複数回接種のHPVワクチンは1回で済む…米国の研究で判明

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 子宮頚がんワクチンとして使用する場合、3回接種は初回↓2カ月後↓6カ月後が一般的。小6から中3までの女児を持つ家庭にはスケジュール管理が大変ですから、1回接種のメリットはとても大きいでしょう。

 この研究報告に先駆けてWHOは22年に9~20歳で初回接種の女性は、1回接種で子宮頚がんを予防する十分な免疫効果があると公式に認めています。子宮頚がんの撲滅を国家目標にしている最先進国豪州は23年から1回接種に移行。同じく子宮頚がん対策が進む英国も、1回接種を学校接種プログラムで実施しています。

 今後は日本も1回接種に変わる見込みですが、残念ながら現状は2回もしくは3回です。接種対象の女児をお持ちの家庭は、中学や高校の受験に影響のないタイミングで済ませることをお勧めします。中1から中2が理想でしょう。

 前述した通りHPVは男性も関係があり、欧米では男性の接種も進み、遅まきながら日本でも一部の自治体で男性接種者への助成が始まっています。男性の場合、2価には含まれない型が尖圭コンジローマの原因ですから、9価を1回接種がよいでしょう。

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