早期乳がんで「どうしても切りたくない」人の選択肢…BNCT=ホウ素中性子捕捉療法

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「BNCTはミクロン単位でピンポイントにがんを攻撃できます。従来の放射線治療では、正確に照射領域を決定し、正常細胞へ影響が少ないように数十回程度に分けて照射を行いますが、BNCTは、正常細胞へのダメージを考えなくていいので、原則1回の照射で治療が完了します」

 乳がんは、がんの中でも栄養供給ルートLAT1の発現が多く、BNCTに適している。

「乳がんはがんの性質でいくつかのタイプに分類でき、トリプルネガティブやHER2陽性のタイプにLAT1が多く見られ、BNCTが効果を発揮します。トリプルネガティブは増殖能が強く、またできる治療が限られている難治性の乳がんです」

「どうしても切りたくない」という人の理由として「整容性の維持」が挙げられるが、BNCTは従来の放射線と比べて皮膚障害が起こりにくく、元の乳房の形を保てる。従来の放射線はがんへの“道”にある皮膚も傷つけるのに対し、BNCTの中性子線は皮膚を通過し、がんの内部でエネルギーの爆発を起こすからだ。

 乳がんにBNCTを応用するにあたって、デメリットもある。

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