(2)「ストーカー」はほぼ全例に発達障害がある
「ストーカー行為の背景には性依存や愛着障がいなどがあり、相手への執着が自分では抑えられず、相手から無視されると余計執着するという特徴があります。本人は依存症という自覚がなく、治療に結びつかないことが多いのです。治療では、まず自分が依存症だという理解が重要になります」
治療は他の依存症と同様、集団精神療法や集団認知行動療法、場合によっては薬物療法を行います。
「実は、川崎の事件を機に、私のところに数多くの患者さんが来るようになり、多くの症例を分析することで、これまで見逃されていた側面が見えてきたのです。それはストーカーのほぼ全例に発達障がいがあるということでした」
あくまで集まった症例からの仮説であり、発達障がいだから問題を起こすわけではありませんが、この発見はこれまでの治療法を変える可能性があると大石院長は強調します。
発達障がいには、他人の気持ちを推し量ることが苦手なASDや多動や注意欠陥が目立つADHDなどがありますが、何度接近を禁止されても繰り返す行為や相手の気持ちを推し量れない行動などは共通するものがあります。


















