著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

「過去に住みたい」…米国のZ世代はテクノロジー支配に疲弊

公開日: 更新日:

「若者たちは、テクノロジーにコントロールされる直前の時代に生きたいと願っている」

 そう語るのは、ノスタルジア研究者で実存心理学者のクレイ・ラウトリッジ氏です。

 この空気は、今年3月にロサンゼルスで出されたSNSの有害性をめぐる陪審評決とも響き合っています。MetaとGoogleは、若者に害を及ぼす中毒性のある設計を放置し、うつ症状などを引き起こしたとして過失を認定され、損害賠償を命じられました。

 こうした現実の中で、若者たちの間では、1980年代から2000年代初頭の文化へのノスタルジアが強まっています。バギージーンズなどのY2Kファッション、カセットテープ、iPod、デジタルカメラといったアイテムが再び注目されているのも、その表れです。

 彼らが求めているのは、スマホやSNSが生活を覆い尽くす以前の世界です。

 不確実な未来に不安を抱えるZ世代にとって、過去への郷愁は、失われた共同体意識や安心感を取り戻す手段にもなっていると、NBCニュースは結んでいます。

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