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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

欧米では「子宮頸がん」の撲滅が目前…英国は20~24歳の死亡が5年間ゼロ

公開日: 更新日:

 日本はHPVワクチンの副反応問題が長引き、13~21年にかけてワクチン接種率がほぼゼロに低下。現在は6割にまで回復しましたが、この空白期間の影響で子宮頚がんの撲滅は欧米より10~20年程度遅れてしまいます。達成できるのは50年代以降になるでしょう。

 ちなみにHPVは遺伝子変異のスピードが遅いため、ワクチンを回避する変異株の存在は現在まで確認されていません。ですから、インフルエンザワクチンのように毎年ワクチン接種を受ける必要性はなく、1回接種で十分効果が得られます。

 英国の研究では、12、13歳でワクチン接種を受けた子供たちは30歳までにこの病気で亡くなる確率がほぼゼロになることも明らかにしました。

 日本も欧米を見習ってワクチン接種がより普及することが望まれます。

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