早すぎる反省は成長につながらない…正しい学習を妨げる
③「後期後悔」グループ:ゲームの最後の30回で、失敗(0点)するたびに、後悔の気持ちを報告するよう求められる。
このように分類し、ゲームを行い点数を比較したところ、②の「早期後悔」グループは、①と③と比べてうまく学習できていないことがわかったといいます。これは、まだ情報が少なく、どの選択肢が本当に良いのかわからない不確実な早期に、「もし違う木を選んでいたらよかったかも」と後悔し反省すると、間違った情報に基づいて学習を修正しようとしすぎてしまい、かえって正しい学習を妨げてしまう可能性があるからだと、ペトロヴァらは述べています。
対して、情報が十分に集まった③の「後期後悔」のグループは、①のグループと比べて成績が下がることはなかった──。情報が十分に集まった後期であれば、反省することが有益になる可能性が示唆されたともうたっています。情報が多い後期では、「もし~だったら」という考えが、より正確な判断と改善につながるというわけです。
つまり、反省は学習や意思決定のプロセスにおいて、「タイミング」が非常に重要だということ。情報が足りていないのに、何が悪かったかを考えようとすると「わかったつもり」になってしまい、本質的な改善にはつながりません。うまくできないことに直面したときでも、躍起になってすぐに安易な答えに飛びつくのではなく、十分な知識や経験を集めてから反省をすると、「分析」「内省」といった意味のある反省になります。何事も早期に判断するのではなく、ある程度やってみることが、実はとても大切なのです。


















