著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

(1)汎用生成AIは3年半で「医師のたまご」に並ぶ実力へ

公開日: 更新日:

 AIの能力向上に伴い、サイバーセキュリティー分野では、脆弱性解析やコード生成を悪用した攻撃への懸念も高まっているのは、ご存じの通りです。そうした変化が、わずか3年半のうちに進んできました。

 いま現在、われわれが簡単に、無料で利用できる生成AIは、米国製のものばかりです。ChatGPT(OpenAI社)のほかに、Gemini(Google社)、Claude(Anthropic社)、Grok(xAI社)などがあります。それらは「汎用生成AI」と呼ばれています。

 汎用生成AIに、健康や病気の悩みについて相談している人は、少なくありません。ChatGPTもGeminiも、日本の医師国家試験レベルの合格水準を上回る成績を示しており、いまの汎用生成AIは、少なくとも「医者のたまご」に匹敵する医学知識を持っていると考えられています。ただし現時点では、あまり信用しないほうがいいでしょう。医学の素人があやふやな質問をすると、とんでもない答えを返してくることがあるからです。やはり本命は、医療現場で使うことを目指した「専用AI」です。

 次回はどんな専用AIがあるかを見ていくことにします。 =つづく

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