腸の難病と腹痛に耐えながら明るく過ごす患者さん
「5日前からお腹が痛くて、下痢もあって。2日間、絶食したりして」(患者)
「水分は取れていますか?」(私)
「はい、エレンタールを飲んでます」(患者)
「下血はないですか?」(私)
「なかったです」(患者)
「ガスでお腹がパンパンになることはありますか?」(私)
「それもないです」(患者)
そんな過酷な状況にありながらも、患者さんはいつも「年を取るとあちこち痛い」と口癖のように軽口をたたき、明るく振る舞っていらっしゃいます。そのご様子に、私たちも救われる思いがします。
「痛みで起きることがあって。そうすると、どうしても昼間に眠くなっちゃって」(患者)
「どこが痛いですか? 足ですか?」(私)
「足もそうなんですけど、手も痛かったりして」(患者)
「足は血流が悪いから、それで痛むというのはわかりますが、手はなんででしょうね。お薬を増やします? ロキソニンはあまり効かないですか?」(私)
「ひとまず増やさずに、このまま頑張ります」(患者)
病気と付き合いながら生活することを余儀なくされている患者さんに、希望を持って最後まで寄り添い、伴走する。それこそが、在宅医療の最も大きな役割なのです。



















