西松屋は急務の海外事業を開拓できるのか…売上高は過去最高を記録も市場環境は厳しい

公開日: 更新日:

 子供服・小児雑貨専門店「西松屋」を運営する西松屋チェーンが好調だ。2025年2月期の業績は売上高1860億円、営業利益122億円、最終利益82億円。店舗数増加や衣類品、乳幼児用品販売の好調により、売上高は前年比で5%増えた。

 業績は長期で伸び続けている。西松屋は1956年に兵庫県で創業。90年代後半から関西圏外への出店を強化し、ピーク時には年70店舗のペースで出店した。過去10年間でも271店舗増え、25年2月期末の店舗数は1145となった。店舗数増加に伴い、売上高は過去最高を更新し続けている。

 しかし、市場環境は厳しいはずだ。15歳未満の子供の数は70年代前半の第2次ベビーブーム以降、減少し続けている。少子高齢化も重なり、人口に占める子供の割合は90年の18%から、24年には11%に減少した(総務省)。子供服市場も拡大しているわけではない。なぜ西松屋は伸び続けたのか。

「とにかく安さが売りで、子供服界の『しまむら』や『GU』のようなもの。品質や物持ちは必ずしも良くないが、子供の成長でワンシーズンしか着ないため、消費者も気にならない」(アパレル業界関係者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    早期・希望退職の募集人員は前年の3倍に急増…人材不足というけれど、余剰人員の肩叩きが始まっている

  2. 2

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 3

    大阪万博はやっぱり赤字?1日あたりの入場者は初日を超えられず…開幕1カ月のしょっぱすぎる収支報告

  4. 4

    庶民生活に忍び寄る“円安地獄”の足音…トランプ関税に翻弄され再び「1ドル=150円」も視野に

  5. 5

    値上げラッシュの時代になんと値下げ敢行! BYDの「コスパ逆張り戦略」がハンパない

  1. 6

    迷走続く「マレリ・ホールディングス」再建…金融界の最大の懸念は日産との共倒れ

  2. 7

    急増する大手黒字企業リストラのシビアな背景…2024年「早期・希望退職」1万人超え、前年比3倍に

  3. 8

    5月に入り葉物野菜が激安のワケ…1年前は1玉1000円だったキャベツが200円台前半で店頭に

  4. 9

    終わらない「令和の米騒動」…JA全中会長どの口が?「決して価格高いとは思わない」発言大炎上の必然

  5. 10

    大阪万博GW集客伸びず…アテ外れた吉村府知事ゲッソリ?「素晴らしい」と自賛も表情に滲む疲れ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「餅」で尿意ストップ! 映画の途中にトイレで席を立ちたくないなら

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  4. 4

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  2. 7

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 8

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  4. 9

    自民にまた「政治とカネ」問題!太田房江氏に選挙買収疑惑、参院選公認めぐり大阪でグチャグチャ泥仕合

  5. 10

    イケイケ国民民主党に陰り? 埼玉・和光市議補選は玉木代表が応援も公認候補まさかの敗北