たった3銘柄に大きく振り回される高市トレードのまやかし…日経平均暴落で一時5万円割れ
「たった3銘柄の上げ下げだけで日経平均が大きく左右される、いびつな値動きです。あまりに偏り過ぎており、TOPIX(東証株価指数)の上げ下げ幅との乖離は増すばかり。日経平均は、もはや市況を反映する株価指数と呼べないのではないか」(経済評論家・斎藤満氏)
■AIバブルの危うさ
例えば5万1000円台に乗せた10月29日の日経平均の終値だ。前日比の上げ幅1088円のほぼ全てがストップ高となったアドバンテストの上昇が貢献したもの。日経平均255銘柄のうち値を上げたのは43(19%)、東証プライム上場の1616銘柄では200(12%)にとどまったにもかかわらずである。
「きのう(5日)は寄り付きから3銘柄が下げ、日経平均はみるみるダウン。ろうばい売りを誘発し、他の好業績銘柄にまで売りが広がり、プライム銘柄の実に7割が下落しました。ゆがんだ株式指標は投資家心理の不安を誘うだけ。ひと握りの関連株が牽引する値動きは、短期間で崩壊した2000年のITバブルを彷彿させる『AIバブル』の危うさです」(斎藤満氏)
高市トレードのまやかしに踊らされたら、確実に痛い目を見る。
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