中古マンションの値下がり傾向がなかなか表面化しない市場のカラクリ…理由は「3種類の価格」にあり
しかし、どんなマーケットでも潮流は変わる。
24年、日本では四半世紀ぶりにゼロ金利が解除された。26年6月には政策金利が1%に。その後も上昇傾向は続いている。
あわせて住宅ローン金利も上昇し、市場からは過熱ムードが消えた。今では「金利はどこまで上がるのか」という戦々恐々ムードが蔓延している。
中古マンションの流通現場を取材すると、一様に「動きが悪い」「値下げしないと売れない」という声が聞こえてくる。
ネットでは「値上がりが続いている」という記事が出ているのに、仲介業者は「値下がりしている」とぼやく。なぜそういうことになるのか。
その理由は、中古マンション市場には価格が3種類あるからだ。一物三価、とでも言おうか。
まず、売り出し価格。売り主が「この値段で売りたい」という価格。スーモなどに出ている価格がそれだ。これは売り主の売却希望価格だから高めになりやすい。
次は実際に売買された価格。業界用語では成約価格と呼ぶ。この数字はネットには出てこない。業者だけ見ることができるレインズというサイトには、その一部が出ている。


















