中古マンションの値下がり傾向がなかなか表面化しない市場のカラクリ…理由は「3種類の価格」にあり
最後に業者の買い取り価格。これは一般人から仲介業者が買い取った価格。一般人が売りに出した中古物件を仲介業者が買い取り、リノベーションなどの手を加えた上で、市場に売り出すケースである。こういう方式は、業界内では買い取り再販と呼ばれている。実は、流通市場に出ている約4割が、この買い取り再販の物件だといわれている。
この再販物件が大量に市場で滞留している。売れ残って在庫が積み上がっているのだ。すでに、その一部で値引き販売されている。それも、かなり大幅な値引きも散見される。一部で兆候はあらわれているのだ。
ただし、値引き後の成約した価格はネットに出てこない。「値下がりしている」という現実が一般に知れ渡るのは、仲介業者の業界ではかなり不都合だからだ。
つまり、一般人には見えないところでマンション市場ではすでに値下がりが始まっているのだ。
(榊淳司/住宅ジャーナリスト)


















